メディア解説:可搬型半導体メモリ:可搬型半導体メモリとは
データベースの構造
USBメモリに代表される、可搬型半導体メモリは、“Windows95”に付加された新機能“プラグアンドプレイ”に対応し、“Windows95 OSR2”でサポートされた周辺機器用の接続インターフェイス“USB(Universal Serial Bus)”によって、その利便性が認識され短期間に普及した記憶装置である。
“プラグアンドプレイ”は、パソコンの周辺機器の管理が“BIOS”で行われていたために、周辺機器の接続はパソコンの起動前に済ませておく必要があったものを、「OSが起動している、使用中のパソコンに後から接続して使用する」ことを可能にした画期的な新機能であった。更に、その“プラグアンドプレイ”に対応して、あらゆる種類の周辺機器を接続可能にするインターフェイスとして登場したのが“USB”であり、ほとんど同時期にAppleが提唱した“IEEE1394(FireWire)”も、同様の機能を持っているが、ライセンス料の問題などもあって、“USB”に比べて一般的に普及していない。
“USB”は当初は外部記憶装置の接続が想定されていなかったこともあり、供給可能な電源容量が最大500mAに制限されていたが、1998年に発売された“初代iMac”にFDDが内蔵されなくなった歴史的事実によって、市場に“USB接続型FDD”が登場し、外部記憶装置の接続にも積極的に使用されるようになり、2000年の“USBフラッシュメモリ(ドライブ)”の登場へと発展した。
この経過は、最終的に“USB接続型FDD”も“USBメモリ”もBIOS上で“Aドライブ”として認識されるようになり、“FDD”が完全に市場から消え去る原因になったともいえる。
一般的な“USBメモリ”の内部の構成は、“USBインターフェイス”と、記憶素子として使われている“NAND型フラッシュROM”、その間を取り持つ“コントローラIC”、そのシステムクロックを発生するための“(水晶)発振子”が主な部品となっている。
“NAND型フラッシュROM”は、記憶媒体全体の容量などの要求によって、使用個数が複数となることもある。海外では、“USBメモリ”と呼ばずに“メモリースティック”の方が一般的な呼称になっている国もあるので、“SONY”の提唱したメモリーカードの「メモリースティック」と誤解しないように注意が必要である。
“USBメモリ”以外の“可搬型半導体メモリ”に含まれる一般的な物として、“SDカード”に代表される下記のような「メモリーカード」が存在する。(注:主要な物のみ。)
これらの「メモリーカード」のパソコンとの接続は、専用スロットが用意されている場合も多いが、その場合でも内部にUSB変換用のICチップが内蔵されていて、実際のパソコンとの接続は、USB経由となっているものがほとんどである。
- SD/MMC(マルチメディアカード)SDHC、SDXCを含む。
- miniSD
- microSD
- メモリースティック(MS)
- MS Duo
- MS マイクロ
- スマートメディア(SM)
- xDピクチャーカード
- コンパクトフラッシュ(CF)
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