【パソコンのデータ復旧】壊れたパソコンからデータを取り出すには?
パソコンには仕事などで扱う重要なファイルや家族写真などの大切なデータがたくさん入っています。
もしそんなパソコンが突然壊れてしまって、データが取り出せなくなってしまったら非常に困りますよね。
今回は、そんな壊れたパソコンからデータを取り出すためのデータ復旧方法について紹介します。
パソコンのデータ復旧とは?
WordやExcelファイル、写真など大切なデータを取り出せる?
パソコンに障害が発生して起動しなくなったり、HDD(ハードディスク)などに保存しているデータにアクセスできなくなったりすると、焦ってどうしたらいいのか分からなくなってしまう人も多いのではないでしょうか。
苦労して作ったExcelファイルや、仕事で使う重要なPowerPoint、子どもの成長記録や家族旅行の写真など、パソコンの中には大切に保存しておきたいデータがたくさん入っています。
パソコンが故障したり、壊れたりすると、中のデータごと消えてしまったのではないか、データを取り出すことはできないかもしれないなど心配してしまいますが、正しく対処すればデータを取り出せる可能性があります。
データを取り戻すための作業を「データ復旧」といい、自分で行う方法、専門業者に依頼する方法があります。
パソコンに不具合が生じた際、間違った対処法をしてしまうと症状が悪化し、データが取り出せなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
論理障害・物理障害の見極めとトラブル時の注意点
パソコンに起こるトラブルにはさまざまなものがありますが、データ障害は、主に物理障害と論理障害の2種類に分けることができます。
物理障害とは、HDDなどの機器の物理的な破損から発生するデータ障害です。
それに対して論理障害とは、誤操作やOS、システムの不具合から発生するデータ障害です。
もしデータ障害が発生したときは、どちらの障害なのかを見極めることがデータ復旧にはとても重要です。
物理障害によくある事例
- パソコンが起動しない
- パソコンから異音がする
- パソコンから焦げ臭いにおいがする
- OSが起動しない
- BIOSでHDDが認識されない
- エラーメッセージが出る
- 読み書きのスピードが遅くなる
- パソコンを水没させたり、強い衝撃を与えたりしてしまった
- 経年劣化
論理障害によくある事例
- 誤操作によって特定のファイルやフォルダ、パーティションをフォーマットしてしまった
- データを削除してしまった
- バックアップのリストア中に誤ってデータを上書きしてしまった
- データの読み書き中にパソコンの電源を急に落としてしまった
- OSの不具合
- ウィルス感染
論理障害だと思っていたら、実は物理障害だったという例があるため、物理障害か論理障害かを自分で判断するのは難しいといえます。どちらのデータ障害か分からないのであれば、データ復旧の専門業者に依頼して診断してもらうのがよいでしょう。
何かしらの障害が発生したときは、障害が発生したHDDなどのメディアはそれ以上データの読み書きをしないようにすることが大切です。例えば誤ってデータを削除したというような障害であれば、削除された部分にデータが上書きされてしまい、データの復旧が不可能になってしまう可能性があります。
また、障害発生後はパソコンの電源を切り、無駄な起動はしないようにしてください。電源のオン・オフを繰り返したり電源をつけたままにしたりすると、障害の内容によっては症状が悪化する可能性があります。
「パソコンが壊れたときの確認ポイント」はこちら
論理障害時のデータ復旧方法(間違えてデータを消してしまった場合など)
データ復旧ソフトを利用して自分で対処するには?
間違えてデータを消してしまったり、データをフォーマットしてしまったりなどの、論理障害時は自力で対処が可能な場合があり、その手段の一つに、データ復旧ソフトを利用する方法があります。
現在、データ復旧ソフトは、無料のものから市販されているものまで多数ありますが、有償のソフトであれば基本的には復旧率にあまり差はありません。
Webでダウンロードできるソフトであれば、購入前にトライアル版を使用できるものもあるので、購入前に確認することをおすすめします。
使用方法などはそれぞれのデータ復旧ソフトに説明が書いてあるので、きちんと読んでから使用してください。
なお、論理障害が発生してデータ復旧ソフトを使用するときは、以下の点に注意してください。
データ復旧ソフトは、障害メディアに直接インストールしてはいけません。
ここでいう障害メディアとは、障害が発生したパソコンや外付けHDD等を指しますが、データが上書きされ、データ復旧が不可能になる可能性があります。
別のHDDにデータ復旧ソフトをインストールするなど、必ず障害が発生しているメディア以外にインストールして使用してください。
データ復旧ソフトのメリット・デメリット
データ復旧ソフトのメリットとして
- 手軽にできる
- 無料のソフトもありお金があまりかからない
ということが挙げられます。
ただし、手軽にできるというのはすぐにデータ復旧作業を開始できるという意味であり、すぐにデータ復旧が完了するというわけではありません。
データ復旧をする前のスキャンに時間がかかり、復旧完了まで数時間かかる場合もあります。また、スキャン後に表示される復旧可能と思われるファイルやフォルダには、過去必要がなくなって削除したデータも復旧対象ファイルとして含まれているため、メディアの容量を遥かに超えた膨大なデータ量が表示され、初めて操作したときなどは理解に時間がかかる作業だといえます。
丸一日かかるという気持ちで取り組んだ方がよいでしょう。
対してデメリットとしては
- 自己責任である
- 対処法を間違えると症状が悪化する
- 対処法を間違えると一切データを復旧できなくなる
ということが挙げられます。
前述のように障害が発生したHDDにデータ復旧ソフトを直接インストールしてしまったら、復旧ソフト自体のデータ分が新たに上書きされてしまうこととなり、少なくともその領域に関わるデータを復旧することはできなくなります。
また、実は物理障害だった、というときには復旧ソフトの使用によりHDDに負荷をかけ完全に壊してしまうリスクも十分に考えられるので、復旧ソフトはむやみに使用するものではなく、誤った操作によりデータを消失したときに限って使用する方が安全といえるでしょう。
物理障害時のデータ復旧方法(パソコンが壊れてしまった場合など)
専門業者のデータ復旧サービスを利用するには
物理障害の場合は基本的に自力では対処できません。
物理障害が発生したパソコンを再度使えるようにするには、各パソコンメーカーや修理業者などに修理を出す必要があります。
その場合の注意点ですが、必ずメーカーや修理業者に壊れたパソコン等を出す前に、中のデータがどうなるのか確認をするようにしましょう。
なぜなら、メーカーや修理業者などに修理してもらった後、データがなくなって返ってくることがほとんどだからです。
これは当たり前の話なのですが、メーカーや修理業者は依頼されたパソコンを再度使用できるようにすることを目的としています。
そのために、仮にHDDの故障であれば、HDDを交換してパソコンを直すというのは通常の作業なのです。その際には元々内蔵されていたデータの入ったHDDを引取り(買取り)することができるか確認しましょう。
上記のように、大事なデータがある場合は、修理に出す前にメーカーや業者に確認することを忘れずに、もし修理後にデータがなくなってしまうということであれば、修理前にデータ復旧業者に依頼してデータを復旧する必要があります。
データ復旧の専門業者を利用する際のメリット・デメリット
データ復旧を業者に依頼する場合のメリットとして
- プロが診断をするため、的確に状況整理ができる
- 不慣れな場合、自分で復旧するよりリスクが少ない
- データ復旧率が高い
- 物理障害でも対処が可能
ということが挙げられます。
発生した障害が、物理障害か論理障害かをプロが適切に判断して正しい対処をするため、安全にデータ復旧ができるといえます。 データ復旧のためには、専門知識はもちろん、経験値やノウハウ、大量の交換用部品やクリーンルームなど専用の設備も必要になるため、信頼できるデータ復旧業者を選ぶことがとても大切です。
対してデメリットとしては
- データ復旧に日数がかかる
- お金がかかる
ということが挙げられます。
障害が発生したHDDなどのメディアを一旦業者に預けると、業者は診断・復旧作業によりデータが喪失することのないよう、適切な処置をして安全な状態で診断をし、復旧作業を行うため、いくらかの日数が必要です。
リスクのある中、自力で復旧作業を試み、結果的に想定と違った状況になった場合、その時点で業者に出すとさらに多くの時間がかかってしまうというのはよくある話です。
日数やお金はかかりますがパソコンなどのメディアから「大事なデータを復旧する」という目的からすると確実な診断結果による状況確認ができる、というのが大きなメリットといえるかもしれません。
復旧してほしいデータが仕事で扱うファイルや家族写真など大切なデータであれば、業者に依頼することをおすすめします。
データ復旧サービスの相場
データ復旧を業者に依頼する際の費用は、障害の程度や容量によって各社基本的な考え方が違うため一概にはいえません。
アドバンスデザインでは、日本で最初にデータ復旧専門企業として創業して以来、高品質のデータ復旧サービスを提供しています。
最高水準のセキュリティを確保した環境で、高いデータ復旧技術を持った専門のエンジニアが、企業・個人問わずデータ復旧サービスを行っています。
誤った操作による障害などであれば3万円から、ファイルシステムの破損、消失など高度な解析が必要な障害であれば5万円から承っております。
また、パソコンだけでなく外付けHDD、フラッシュメモリ、SSD、サーバーなど幅広いメディアに対応しております。
アドバンスデザインのデータ復旧料金の詳細は料金表をご参照ください。
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