論理障害とは?論理障害を知って適切な対処で問題を解決!
皆さんが普段使っているパソコンやスマートフォンなどのメディア機器、突然のトラブルでデータが読み書きできなくなったり、システム自体の操作ができなくなったりしたことはないでしょうか?再起動して何事もなく利用できればよいのですが、発生した障害が解消できない場合、大切なファイルを保存しているHDD(ハードディスクドライブ)が認識されずにアクセスできず、データを消去せざるおえないケースもあります。そのようなトラブルにならぬよう、日ごろからバックアップをとっておけばよいのですが、故障は突然発生するもの。備えていなかった場合には、ファイルやシステムの復元、データ復旧を是が非でもしたいことでしょう。
ここではデータ障害の中でも「論理障害」と呼ばれる「物理障害」とは異なる故障について紹介します。「論理障害」について知っていただくことで、ファイルやシステムの復元、データ復旧でお困りの皆さまに参考にしてもらい、データの復元に役立てていただきたいと思います。
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論理障害とは?物理障害と何が違うの?
論理障害とはメディア機器や部品(パーツ)が物理的に破損していないデータ障害
データ障害には「論理障害」と「物理障害」の2種類があることをご存知でしょうか?
「論理障害」とは、ファイルシステムの破損、誤操作によるフォルダやファイルの削除、「ディスクがフォーマットされていない」などのメッセージがずっと出る、コンピューターウィルス感染でOS(オペレーションシステム)が起動できないなど、「メディア機器が物理的に破損しておらず、内部のデジタルデータにエラーや論理的故障が発生するデータ障害」を指します。一方で「物理障害」は「メディア機器自体もしくは関連部品(パーツ)が物理的に破損して起こるデータ障害」を指しており、「論理障害」と「物理障害」の違いは「物理的にメディア機器や関連部品(パーツ)が破損しているかどうか」で決められます。
「論理障害」は「物理障害」と異なり、物理的にメディア機器や関連部品(パーツ)が破損しておらず部品交換や修理が不要なため、データ復旧難易度が比較的軽度とされています。
「論理障害」の場合、データ復旧もフリーソフトなどを用いて復元できることもあります。また、データは消去されてしまいますが、HDD(ハードディスクドライブ)のフォーマットやOS(オペレーションシステム)の再インストールをすることで、システムを利用できる環境を再度作り直すことも可能です。
しかし「論理障害」と「物理障害」のどちらなのか症状の違いが分からなければ、対応もできません。症状を判断できない場合は、有識者に相談するかデータ復旧業者に問い合わせるようにしましょう。
論理障害は人的操作ミスによって発生することが多い
物理障害は、HDD(ハードディスクドライブ)をはじめとする部品の物理的な経年劣化や破損や初期不良などによって起こる障害で、利用者からすると外的要因の場合がほとんどです。
一方で論理障害は、システム・フォルダ・ファイルに対して何らかのデータ操作を行ったことがきっかけで発生する障害で、内的要因の場合が多いです。
特定のフォルダやファイルを大量に移動・コピー・削除する場合の誤操作だったり、外的要因が同時に起こってしまったり、論理障害は日常的に起こりやすいトラブルでもあります。具体的には、以下のような行動が原因となり、障害が発生します。
- 必要なフォルダやファイルを誤って削除してしまった
- ゴミ箱に必要なデータが入っていたのに、空にしてしまった
- 新しいデータを古いデータで上書き保存してしまった
- 外付HDD(ハードディスクドライブ)や特定のディスクドライブを誤ってフォーマット実行してしまった
- ファイル操作などの作業中に停電が起こってしまった
- シャットダウンせずに電源を切ってしまった
- シャットダウンや再起動の際のWindowsUpdate(ウィンドウズアップデート)が遅すぎて途中で電源を切ってしまった
- 何かにアクセスしている最中にケーブルが抜けてしまった
コンピューターウィルス感染などの外的要因も論理障害の原因
論理障害は必ずしも人的操作ミスで起こるとは限りません。データ復旧業者に持ち込まれるケースでよく見られる「コンピューターウィルス感染」も、論理障害のひとつです。
コンピューターウィルスとは、電子メールやホームページ閲覧やウィルス感染したファイル操作などの経路から、PC(パソコン)やUSBメモリなどに入り込んでさまざまな被害を引き起こす不正プログラムのことです。マルウェアとも呼ばれます。コンピューターウィルスに感染すると、PC(パソコン)を自分の意思とは関係なしに遠隔操作されて個人情報を盗まれたり、保存データが削除されたり破損されたりします。一度感染すると手の打ちようがない場合が多いので、まずはそれ以上の感染拡大を防ぐためにLANケーブルを抜いてネットワークから隔離した上で、有識者やデータ復旧業者に相談しましょう。
「論理障害の可能性が高いと感じたが、自分で対処するのは難しい…」、「色々試してデータがなくなってしまったら困る…」など、大切なデータをできる限り復旧させたい方は、アドバンスデザインのデータ復旧サービスにご相談ください。初期診断は無料で、高精度のデータ復旧を低額固定でできる「パソコン突然障害お助けキャンペーン」も行っています。(※2019年12月現在)
論理障害によくある現象事例
OSや各種プログラムの異常動作が起こることが多い
では実際に「論理障害」では、その他にどのような現象が起こるか、よくある現象を紹介します。
代表的な現象として、メディア機器を動作させるOS(オペレーティングシステム)を操作する途中で無理やり中断させる行為をした場合に、以下のような症状が発生します。
- PC(パソコン)が起動しない
- HDD(ハードディスクドライブ)は動いているのに、OS(オペレーティングシステム)が起動しない
- ブルースクリーンになってしまう
- 勝手にCheck Disk(チェックディスク)が走る
- 「フォーマットされていません」「フォーマットする必要があります」というエラーメッセージが表示される
フォルダやシステムファイルの制御が不能になることが多い
- 起動時のWindowsのロゴが表示されたまま停止する
- 今まで開けたフォルダやファイルが開けない
- フォルダやファイルのコピーや保存ができない
- あったはずのフォルダやファイルが消失している
- 「アクセスできません」とエラーメッセージが表示される
論理障害に見えて実際は物理障害な場合も多い
論理障害だと思っていたら、実は物理障害だったという場合も多くあります。例えばPC(パソコン)を起動させるとセーフモードになり、最終的には再起動してしまうという場合。一見、OS(オペレーティングシステム)の異常にも思えますが、内部のディスクが物理障害を起こしてこのような現象が起こっている場合もあります。
このように、物理障害を論理障害だと思い込んでPC(パソコン)をそのまま使ったり、放置してしまったりすると、症状を悪化させてしまうこともあるので、異常を感じたら早めにデータ復旧業者に問い合わせましょう。
データ復元は自分で行うかデータ復旧業者に依頼するか2つに大きく分けられる
ファイルフォーマットや再インストールが一番簡単な問題解消方法だが保存データは失われる
メディア機器や関連部品(パーツ)そのものが壊れてしまう物理障害と異なり、デジタルデータが壊れる論理障害は、ファイルフォーマットや再インストールで、壊れる前の状態に戻すことが可能です。ただし、これらは簡単に言うと「PCを初期状態に戻す作業」なので、保存されているデータは失われてしまいます。このことをしっかりと認識したうえで、慎重に行うようにして下さい。
データ復元を自分で行うにはシステムやフリーソフトの知識が必須
自分でデータ復元を行うためのソフトは数多く存在し、なかには無料のもの(フリーソフト)もあります。それらを使って自分で対処可能な場合もありますが、過信は禁物です。知識がない人が不用意にそれらのソフトを使って症状をさらに悪化させてしまい、その後データ復旧業者に持ち込むというケースも多々あります。インターネットの情報を調べた程度で安易に対処するのは、非常に危険です。
状況を悪化させる可能性もあるのでまずはデータ復旧業者に相談
論理障害も、データ復旧業者に依頼したほうが良い理由として、「知識の豊富さ」「設備の充実」などが挙げられますが、その他に論理障害か物理障害か見分けるのが難しい場合でも正しく判断してもらえることや、データ復旧難易度の高い物理障害だった場合でもそのまま対応してもらえることもメリットとして挙げられます。
またシステムに関する論理障害はデータ復元の操作自体が難しかったり、RAID構成やNASなどの構成では、下手に操作することで状況を悪化させかねなかったりするので、これらの問題をデータ復旧業者に任せることで、結果として被害と費用を最小限に抑えることができます。
データ復旧において大切なことは、正しい知識で適切に対処することです。
データの復元を急ぐがあまりに状況を悪化させることで、復旧復元できたはずのデータが復旧復元できないことは避けたいはず。
論理障害は、操作直後でむやみにいじっていなければ高い確率でデータ復旧ができると言われているため、まずはデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
アドバンスデザインは、失ったデータを高精度で復旧いたします。高い安全性とスピーディーな作業でデータ抽出を行いますので、アドバンスデザインの「データ復旧サービス」までご相談ください。
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