株式会社アイネット様 導入事例
磁気データ消去装置と物理破壊装置を活用して、官公庁や企業の情報漏洩を防止する時代のニーズに即したサービスを開始。
神奈川県の独立系データセンタープロバイダーの株式会社アイネット(以下、アイネット)は、アドバンスデザインの磁気データ消去装置と物理破壊装置を活用した『磁気消去・物理破壊サービス』を2021年4月に提供開始しました。
データやPCをデータセンターの外に出すことなく、高セキュリティーエリアで情報消去を行うことができるため、情報漏洩リスクを低減できる特長があります。
さらに障がい者雇用特例子会社である株式会社アイネット・データサービス(以下、IDS)と連携することで、短期間で大量の処理を可能にしつつ、新たな障がい者雇用の創出に貢献しました。
お客様インタビュー
株式会社アイネット
DC本部 ビジネスソリューション事業部
事業部長
扇谷 知彰氏
「磁気消去・物理破壊サービス」を提供開始。
障がい者雇用の新たな道を切り拓いた。
概要
- 情報漏洩を無くすサービスを開始
- IT関連特例子会社の職域開拓に成功
時代のニーズに応えた新サービスを提供開始
基幹事業としてデータセンターを保有し運用するアイネットは、個人情報や決済情報が詰まったHDDなどのメディア類を高いセキュリティを備えたエリアで確実に消去し、情報漏洩リスクを無くす新サービスの提供を開始しました。
逆転の発想で障がい者雇用の道を切り拓いた
サービス企画の根底には特例子会社であるIDSの雇用創出を考える中で、情報漏洩対策業務とデータセンター内に作業所を持つ同社業務の親和性が高いという気づきがありました。これにより親会社と連携したビジネスモデルが練られることになりました。
目標・課題
- 社会課題である情報漏洩への対策推進
- 安全性の高い消去・破壊装置が前提
メディアの「廃棄」への意識の高まりに対応
データセンターを保有し運用するアイネットは、個人情報や決済情報が詰まった大量のメディアを取り扱っています。近年の情報漏洩リスクへの関心の高まりとともに、官公庁や企業から廃棄を前提とした問合せが増加し、この社会課題を強く認識していました。
高い安全性と信頼性を兼ね備えた機器が必要
サービスの実務を担うIDSには障がいを持ち、音に敏感な社員がいます。また、破壊したメディアの破片などで怪我を負わないようにする必要もありました。このため、高い消去能力、破壊能力と扱いやすさに加えて、音量を抑え、メディアの破片を飛び散らせることのない安全性も兼ね備えた機器が必要でした。
解決策
- データ消去装置・破壊装置を導入
- 安全で効率の良い業務フロー追求
データセンター業務に耐える性能がポイント
アイネットは、アドバンスデザインの磁気データ消去装置「MagWiper MW-30000X」と物理破壊装置「StorageCrusher(電動式StorageCrusher SCA-1)」のテスト機を入手。データセンター業務に使える高いデータ消去能力があり、処理対応台数も多く、ボタン一つで確実に処理できる操作性の良さがポイントでした。また、データ消去の実績が豊富で、神奈川県の指定機だったことも採用を後押ししています。
消去・破壊を確実に行うフローを探求・確立
アイネットは実際にテスト機を使用して、センター外にメディアやPCを持ち出さず、安全にデータを消去できるか試験運用を検討します。多様なケースを想定してオペレーションを詰めていった結果、懸念していた「音響」「操作性」の問題も無事クリア。2020年2月に導入を決定、7月に運用を開始しました。
効果
- 3日で1,600台の消去対応達成
- 2021年春新サービスとして提供開始
導入商品
アドバンスデザイン 磁気データ消去装置
MagWiper All-In-One MW-30000X
アドバンスデザイン 物理破壊装置
StorageCrusher SCA-1
緊張感を伴う作業現場で1,600台の消去に成功
運用開始後、2020年9月にはレギュレーションの厳しい大規模なデータ消去案件に対応しました。依頼元企業の担当者が立ち会うという緊張感を伴う現場で、わずか3日間で証明書発行を伴う1,600台の消去に成功。これが大きな自信となり、2021年4月に新サービスとして提供を開始することになりました。
法人向け「磁気消去・物理破壊サービス」開始
アイネット DC本部 ビジネスソリューション事業部 事業部長 扇谷 知彰 氏は、「データ消去サービスを官公庁や企業により広め、障がい者の新卒採用などを増やしていきたい」と今後の展望を話してくれました。
ゴーグルや手袋、安全靴などを装着して迅速かつ安全に対応している。
作業フローに合わせて機器が設置され、確実に全てを消去する工夫がなされている。また、データセンター内などでの移動に対応するため、機器の角にクッションを装着したり、留め具を併用したりするなど安全面も考慮して機器を使用している。
- 株式会社アイネット
- 所在地 〒220-8401 神奈川県横浜市西区みなとみらい三丁目3番1号 三菱重工横浜ビル23階
- URL https://www.inet.co.jp/