パソコンが壊れたときの対処方法とデータの復旧や復元をデータ復旧業者にお願いすべき基準

パソコンの故障はある日突然起きます。
原因はさまざまですが、予兆もなく起きて、何から手を付けていいのか分からないまま呆然としてしまう方も多いでしょう。パソコンの本体は購入し直すことで替えがききますが、HDD(ハードディスク)には、今まで作ってきた大切なデータや作業環境を復元するために必要な情報が残されています。

バックアップを取っていなかった、インストールして使っていたソフトのデータが確認できない、パスワードが分からなくなってしまったなど、パソコンが壊れたことで発生するトラブルは、パソコンが使えなくなること自体より、データが消去されたことによって起こる影響の方が圧倒的に多いのです。

ここでは、パソコンが壊れたときにするべき作業…一体どういう理由で壊れたのかを調べ、データの復旧や作業環境の復元をデータ復旧業者に依頼するべき基準を紹介します。
パソコンの故障は初動が大事。シンプルな理由から複雑な原因までさまざまですが、まずは何が起きているのかを確認し、落ち着いて対処してください。

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パソコンが壊れた!故障した!と思ったらまず確認すべきポイント

故障を解消するために確認すること

故障したかも?と思ったらまず、原因を突き止める必要があります。多くの場合、致命的な故障になる手前の小さな故障であったり、故障とは関係ない原因で動かなくなったりします。

異音が聞こえるか

異常な音が聞こえる場合について、大きく分けて2つのケースがあります。

1) ファンに何かが触れて音を立てている

内部にあるさまざまなファンのどれかが何かと干渉していることが、音の原因になっています。長年たまったホコリがファンにからまっている可能性もあります。
またはファンの具合が悪くなっていて回転速度が下がり、冷却不足でパーツが熱暴走を起こした結果、不安定になっている可能性があります。まれにビデオカードのシールが剥がれて巻き込まれるなどのケースもあるので、一度中をのぞき、状態を確認してください。UEFIユーティリティなどでファンの回転速度を確認し、異常に低速になっているものがないかも確認するといいでしょう。

2) HDDに何らかの不具合が生じている

カリカリ、カカカなどの引っかかるような音がする場合、物理障害か論理障害を起こしている可能性があるので、直ちに電源を切り、取り外してください。
HDDにも寿命が存在します。古くなったHDDはヘッドやモーターが経年劣化で傷み、異音を立てることがあります。また、HDD内でデータ障害が発生し始めている場合は、何度も読み取りを行うため、リード音が頻繁に鳴って異音に聞こえています。

もしこれらの音が聞こえた場合は、すぐにパソコンの電源を切った方が良いでしょう。そのまま使用を続けると、データの復旧ができなくなる可能性があります。

電源ランプは正常に点滅しているか(放電してみる)

電源ランプの点滅に異常がある、または点滅しないという場合、帯電による不具合の可能性があります。電源を入れたまま長時間使用していると、内部の回路や部品に電気が溜まってしまいます。
このような帯電状態になっていると、動作が不安定になったり、電源が入らなくなったりすることもあります。

そこでパソコンの内部にある電気をすべて放電すると、正常に起動することがあります。
まず電源スイッチをオフにし、パソコンへ電源を供給するケーブルと周辺機器をすべて取り外します。ノートパソコンの場合、ACアダプターだけでなくバッテリーも外してください。その状態で90秒から180秒ほど放置し、電源ケーブル(ノートパソコンの場合はバッテリーも)、マウス、キーボードだけを接続し、電源を入れます。

異臭がする

焦げくさい臭いがする場合は、パソコン内部にホコリがたまって焦げているか、冷却ファンなどの故障により部品が異常に発熱している可能性があります。
異臭がするときは、すぐにパソコンの電源を切ってください。パソコンが故障して起動しなくなるだけではなく、最悪の場合、火災につながる可能性もあります。

ケーブルやコンセントは正しく接続されているか

意外に多く見落とされるのが、このケーブル類です。何らかの原因で電源ケーブルが本体またはコンセントから抜けていたり、電源のスイッチが切れていたりするケースが多々あります。
特に電源タップにスイッチがあることを知らず、電源ケーブルを動かしたときに手が無意識に触れてしまい、切ったことに気づかないトラブルが結構あります。

デスクトップパソコンには、パソコン本体のオン・オフスイッチの他に、必ず電源本体のスイッチがあります。大抵は背面にスイッチがあるので、オフになっていないか確認してください。

外付けHDDなど接続機器を一度すべて外して正常に動くか

周辺機器との相性が悪く、動作不安定や起動不能に陥ることがあります。このトラブルの多くは、OSのアップデートを適用したり、ドライバやソフトの更新をしたりした直後に発生します。その場合は、マウスとキーボード以外のすべての周辺機器を取り外し、再起動します。
正常に起動するようであれば、一台ずつ周辺機器を接続し、不具合の原因になっている機器を特定して対処します。

修理に先立って確認しておくこと

修理が必要な故障が見つかった場合、修理と復旧にはそれなりに費用がかかります。故障の原因と責任はどこにあるのか、受けられる保証はいくらなのか、保証期間を含めて確認しましょう。

故障はどうして起きた?自責?他責?自然故障?

まずは、誰が、何をして、どういう理由で故障したのかを明確にしましょう。
故障の原因によって、全額が実費負担になることもあります。自分で落としたり水没させたりした場合は、特別な保証や保険を付けていなければ、修理にかかる費用が基本的に実費自己負担になります。
逆に自然故障の場合、初期不良は無償交換。また輸送中の故障の場合、輸送を担当した業者の保険で修理費用が賄われることがあります。

保証期間内外

メーカー品の場合、1年ないしオプションで2~3年程度の保証期間の故障であれば、全額またはある程度までの費用負担を受けることができます。保証期間と範囲は保証書に記載されているので確認しましょう。また保証期間を過ぎていてもリコール対象になっていれば無償で修理を受けられることがあります。

故障サービスやサポート窓口の有無

海外メーカーの場合、サポート窓口がウェブのメールフォームのみの場合もあります。
故障サービスにかかる送料などもメーカーによって異なり、場合によっては高額になることがあります。
メーカーによってパソコンも個性があり、同じ症状でも対処法が違う場合があります。
カスタマーサポートの窓口がある場合は積極的に利用し、症状を相談しましょう。

あなたの故障はどれにあたる?故障原因と対処法

起動しない、電源がつかない

電源ケーブルが抜けていたり、スイッチが切れていたりしないか確認してください。ケーブルを外した状態で放電し、再度電源を入れてみてください。もしこれで解決しなければ、内部のパーツ故障が原因の可能性が高いです。

BIOSまたはUEFIが起動に失敗しているか、ハードディスクが物理的な障害を起こし、読み込みエラーを起こしています。どちらにせよパーツ交換が必要です。
何度も電源を入れ直したり再起動したりは禁物です。特にカリカリやカラカラという音がする場合、ハードディスクに障害が発生しているので、すぐにデータ復旧業者に相談してください。

HDDなどの障害で、大切なデータの消失が疑われる場合は、そのままパソコンを使い続けたり、データを取り戻そうとあれこれ作業すると、より状況が悪化する可能性があります。アドバンスデザインでは、初期診断無料、最短納期2日~(※)、キャンペーン対象であれば2万円で対応しています。
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ブルースクリーンになる

ブルースクリーンの原因は、ソフトとハードの両面で大きく分けて3つあります。

1) メモリの故障

比較的初期不良で発覚しやすいのがこのメモリの故障です。
メモリを1枚だけ残して起動してみることで、故障したのがどのメモリなのか、またはメモリスロットなのかを切り分けることができます。接触不良であれば挿し直せば解決しますが、メモリやスロットの故障の場合、買い替えまたは保証対応となります。
代表的なコード:0x0000001E、0x0000002E、0x000000F2

2) HDDの故障

HDDはパソコンのパーツの中では壊れやすいパーツの一つです。何らかの原因で故障し、読み込みにエラーが発生すると、アプリケーションが正常に動作せずブルースクリーンが表示されます。
HDD故障は内部のデータが消えてしまう危険と隣り合わせなので、HDDから異音が聞こえる場合は他の原因の切り分けのためにパソコンを動かさず、電源を切ってください。そして、すぐにデータ復旧業者に相談してください。
代表的なコード:0x000000ED、0x000000F4、0x0000007B、0x0000007A

3) Windowsの故障

OSそのものに問題が発生していることもありますが、多くの場合、あとからインストールしたアプリケーションやドライバに問題が発生しています。
直前にインストールしたアプリケーションやドライバを削除し、再起動してみます。
これでブルースクリーンになる場合、セーフモードで起動して、システムの復元を試みます。
Windows10の場合、「Shift+再起動」>「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>再起動>「セーフモードを有効にする」という手順をご参照ください。
代表的なコード:0x00000024、0x000000CE

また、Blue Screen Viewというソフトを使用すると、どのような原因でブルースクリーンが発生したのかをある程度探ることができます。 ただし、あくまで最後に起きたエラーの表示なので、必ずしも直接的な原因とは限りません。

エラーメッセージが表示される

エラーメッセージは故障原因を判別する上で重要な手がかりになります。
エラーコードやメッセージの内容に、最終的にどこでエラーが起きてパソコンの動作に支障が出たのか表示されます。
メモリ不足やDLLの故障、プログラムの異常動作など、場合によって異なりますので、必ずスクリーンショットを撮っておいてください。これは故障修理サービスに出す場合にも、大切な情報です。

データ復旧や復元をデータ復旧業者にお願いすべき基準とは

症状を把握してデータ復旧業者に連絡すると間違いない

パソコンの故障は複合的な原因が大半です。
そのため、一つ一つを自分で対処してある程度復旧することができても、エラーが頻発し続ける状態では一つの復旧作業が新たなエラーの原因になりかねません。
最終的にデータもパソコン本体も完全な復旧が不能になり、データ復旧業者に依頼しても完全な修復が難しい状況に陥ります。

また作業過程でデータが上書きされてしまいデータの復旧ができなくなることが多くあります。
ある程度の症状を把握したあとは自分で復旧を試みず、データ復旧業者に症状を説明して状態を確認してもらいましょう。

「お金をかけずに復旧や復元をするなら自己対応」をおすすめしない理由

お金をかけずに済むように見える自己対応ですが、3つの大きなデメリットがあります。

1) ある程度パソコンに精通していないと、データ復旧方法が正しいのか理解できない

故障の理由は千差万別で複合原因がほとんどです。
そのため、ネットで調べたとおりに作業をしても復旧できなかったり、さらに悪化させたりすることがあります。
その復旧方法が正しいのか理解できる程度の知識がないと、かえって壊してしまう可能性があります。

2) 電源を入れ直すとさらに悪化する可能性がある

復旧のためにセーフモードで起動したり、パーツを取り外しては入れ直したりして、電源を入れるたびパソコン内部の故障が悪化することがあります。
パソコンに一番負荷をかけるのは電源投入の瞬間。直らないからといっていろいろな方法を試して電源を入れるたび、故障リスクが高まります。

3) パーツの故障は素人判断では直せない

パーツ、特に大切なデータが入っているHDDが物理的に故障してしまったとき、復旧にはクリーンルームでの精密な作業と、生産ロットが一致するパーツが必要になります。
下手に基盤をいじったり、解体したりすると、二度と復旧できなくなります。

パーツ破損(物理障害)の場合は特にデータ復旧業者に依頼すべき

物理障害を起こしているHDDは、基本的に専門の作業工程を持つデータ復旧業者以外では直せません。
内部にあるデータを保存した円盤と、データを読み取るための端子は、数ミクロンの隙間しかない精密機器です。
HDDに記録されたデータは、物理障害が発生した直後ならほとんどの場合無事に取り出せます。

しかし、自分で何度も復旧に挑戦してしまってからデータ復旧業者に依頼しても、完全な復旧は難しいこともあります。
確実にデータを復旧したいなら、自己修復よりデータ復旧業者に依頼した方が間違いありません。
このようにデータ復旧業者に依頼することになる前に、ある程度簡単な対策をしておくことで、データ保護ができます。

アドバンスデザインでは、高品質のデータ復旧サービスを提供しています。
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パソコンが壊れたとき (壊れないよう)に備えてやっておくべきこと

バックアップを定期的に必ず取る

Windowsのバックアップ機能は動作が重いという理由から切っている人もいますが、修復ポイントのお陰で事なきを得たケースは多々あります。また、データ領域のファイルはこまめに外付けHDDやクラウドにバックアップしましょう。入門レベルのパソコン初心者でも、OneDriveを設定しておくことで大事なデータを保護できます。

ライセンスやアカウントIDやパスワード情報を控えておく

データは復旧したもののHDDは新しくなってしまったという場合、アプリケーションをすべて入れ直すことになります。ライセンスやアカウントID、パスワード情報は必ず保管しておきましょう。
原始的ですが、ライセンスはコピーをファイリングしておくのが一番安全です。またIDとパスワードは、Googleアカウントなどのクラウド上に保管しておくと良いでしょう。

ソフトウェアや利用環境設定の内容を復元できるようにしておく

インストールしたソフトやアプリケーションは、パッケージやexeファイルを捨ててしまわないように保管しておく方が良いでしょう。
また、パソコンが壊れたとき、元の作業環境を復旧するネックになるのが、ソフトにどういう設定をしていたか分からないという状況です。利用環境設定の内容をエクスポートできるものは定期的に保存しておきましょう。
ブックマークがすべて消えてしまって困ったということがないよう、エクスポート機能を利用して書き出しておくと便利です。

停電や落雷にも備えておく

停電によって突然パソコンの電源が切れたり、落雷によって過電圧がかかったりすると(雷サージ)、致命的な故障の原因になります。雷に気づいたらパソコンの電源を切り、外部とつながっているコンセントやLANケーブルなどのケーブル類をすべて外しましょう。
また無停電電源装置を接続しておくことで、停電になってもシャットダウンするまでの数分間、パソコンに電源を供給することができます。さらに雷サージ機能のついた電源タップを使用すれば、万一雷が近くに落ちても、異常な電圧を緩和して故障しないようにしてくれます。

雷サージ機能付きのタップは普通のOA用タップより数百円程度高くなりますが、落雷でパソコンが壊れることを考えれば、備えておきたいものの一つです。
転ばぬ先の杖としてこれらの対策をしておくことで、故障したときも被害を最小限に留めることができます。もしも設定せずに故障が起きてしまったときは、個人で復旧せず、データ復旧業者に連絡してください。作業環境の復旧やデータの回復、必要な情報の回収は個人では難しく、データ復旧業者による専門的な作業が必要になります。

壊れたパソコンを処分するには?データの消去について

パソコンに入っている情報。個人情報の流出について

パソコンの修復が難しく処分を考えたときに大切なことは、中に入っている情報を適切に消去することです。それらを消去せずに処分したり買い取りに出したりすると、悪意のある第三者に個人や会社の情報が漏えいし、悪用される可能性があります。
IDやパスワードを抜き取られアカウントを乗っ取られたり、身に覚えのない請求をされたりするかもしれません。
そうならないためにも、パソコンに入っている個人情報は、しっかり消去しておきましょう。

データの消去方法について

パソコンを処分するときに個人のデータを消去するためにフォーマットをする方も多いかと思います。しかし、それではデータが適切に消去されるわけではなく、データ復旧ソフトやHDDに詳しい人ならば、データを元に戻すことができてしまいます。

パソコンを処分する際にしておきたい、データの消去方法にはいくつかあります。

1)データ消去ソフトを使う

データ消去ソフトを使用してデータの消去を行います。
しかし、データ消去ソフトは多くの種類がありソフトによって性能はさまざまなので、信頼できるソフト以外は使用しないようにしましょう。

2)磁気破壊装置を利用したデータ消去

強力な磁気を発生させる特殊な装置を利用してHDDの中身を完全消去します。
専用の装置が必要なので、データを消去する専門の業者に依頼することになります。壊れたパソコン内のデータを抹消することができ、また、物理的に破壊するときのような手間がかからず、安心で確実にデータを消去できるのでおすすめです。

アドバンスデザインでは、高度なデータ消去サービスも提供しています。
データ消去ソフトや磁気破壊装置を扱っている他、パソコンやHDDをお預かりして専門工場で完全消去するサービスなど、お客様に合わせた最も有効な「データ消去サービス」を行っております。
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