電源が突然落ちる前に!知っておきたいパソコンの寿命と買い替えのタイミング
「パソコンの電源が突然落ちた」「起動しなくなった」などの事態に直面し、焦った経験はありませんか?
今すぐやらないといけない仕事ができなかった…、保存前のデータを全て失ってしまった…、なんてことになったら大変ですよね。
パソコンの寿命と買い替えのタイミングを知っておけば、そんなトラブルに巻き込まれることは避けられるかもしれません。
パソコンの寿命とは
パソコンは消耗品です。長く使っていればいずれ寿命が訪れます。
トラブルに見舞われないためにも、パソコンの平均寿命やパーツごとの耐久年数を知っておきましょう。
パソコンの平均寿命は5~7年!?
パソコンの寿命は、機種や使い方によって異なります。
平均寿命を推測する上では、政府統計の総合窓口(e-Stat)で公表されている「消費動向調査」が参考になります。同調査の中で、「2017年・主要耐久消費財の買替え状況の推移(二人以上の世帯)」が示されており、パソコン買い替えの理由と平均使用年数が調査されています。
それによると、2005年は平均使用年数が4.3年(「故障による買替え」35.2%)でしたが、年々使用年数が伸びていき、2013~2017年では平均使用年数は5.6~6.8年(「故障による買替え」52.9~67.3%)という結果でした。
パソコンを使用し始めて5~7年ほど経っているのであれば、そろそろ寿命が近いかもしれません。
パーツごとに耐久年数は異なる
・バッテリー
パソコンの使用頻度や使用環境などによって異なりますが、目安は約2年といわれています。充電してもすぐ切れる、なかなか充電できないなどの症状が出てきたら、劣化の可能性があります。
バッテリーの寿命は、ノートパソコン自体の寿命よりかなり短いため、持ち歩いて使うことが多い場合などは、交換した方がいいでしょう。
・HDD(ハードディスク)
約3、4年といわれており、データの読み込みが遅くなるようになります。
寿命になるとデータの消失や、読み込みができないなど、不具合が生じます。
・SSD(ソリッドステートドライブ)
通常はドライブとして使用に耐えなくなるのは「SSD容量÷1日の平均書き込み量」で算出できると言われています。ただし、使用環境でも変わってくるので、動作が重くなるなど故障の予兆があれば寿命が近いと考えてよいでしょう。
詳しくは、「SSDの寿命はどれくらい?SSDの寿命に関する情報」の記事で紹介しています。
・電源ユニット
使用環境・頻度・時間によって大きく変わりますが、一般的には約5年といわれています。
異音がしたり、勝手に電源が落ちたりなどの前兆があります。
寿命になると突然電源がつかなくなります。
・ディスプレイ
約5年といわれており、寿命が近づくにつれ画面が暗くなったり鮮明さが失われたりしていきます。
・メモリ
メモリは理論上、半永久的に使用できるといわれていますが、故障してしまうことはあります。
その場合は交換や修理が必要です。
メーカーの保証期間としては5年や10年のものから、無期限保証というものもあります。
デスクトップとノートブック、長持ちするのは?
デスクトップパソコンとノートパソコンを比べると、デスクトップパソコンの方が寿命は長いといわれています。
理由として、ノートパソコンは持ち運びができるため、暑い場所を移動するときに熱がこもる、寒い時期に暖かい部屋に入るときに結露が発生する、落とす・ぶつけるなどの衝撃を受けやすいなど、パソコンの寿命に影響を与える環境で使用することが多いからです。
一方、デスクトップパソコンは、中を開いて壊れたパーツを取り替えて延命させることもできます。
その点から考えてもデスクトップパソコンの方がノートパソコンより長持ちすると考えられます。
パソコンが動かなくなる前に
パソコンが突然動かなくなって困る前に知っておくとよいことや、注意点・寿命が近づいている前兆などをご紹介します。
注意すべきパソコンの症状や前兆とは
現在使っているパソコンの寿命が近づいているかどうかは、以下のような症状や前兆から把握することができます。
- 動作や読み込みが遅くなった
- 起動にかかる時間が長くなった
- 頻繁にフリーズする
- 異音がする
- 異臭がする
パソコンを長持ちさせる使い方
上記でパソコンの寿命についてご紹介しましたが、使い方・扱い方次第で平均より長く持つこともあれば、平均より短い2、3年で壊れてしまうこともあります。 少しでも長持ちさせるために注意すべきポイントがあるので、参考にしてください。
・こまめにホコリを取る
デスクトップパソコンであれば、定期的に中を開いてピンセットやエアーダスターでホコリを取り除きましょう。
ファンなどにホコリが溜まることによって熱がこもりやすくなり故障の原因につながります。
・熱への対策をする
パソコンは熱に弱いため、直射日光が当たらないようにする・部屋の温度を下げる・エアコンや除湿器を使うなど、熱への対策をしっかりしましょう。
・ノートパソコンの結露対策をする
寒い時期に、屋外から暖かい部屋に入るなどの急な温度変化により、ノートパソコン内部に結露が発生すると、故障の原因になります。
急激な温度変化を避け、ノートパソコンの温度が室内の温度になじむのを待ってから起動するなど対策をしましょう。
・バッテリーを抜いて使う
電源ケーブルのみでノートパソコンを使える環境であれば、バッテリーを抜いてノートパソコンを使用することでバッテリーの寿命を延ばすことに役立ちます。
パソコンの寿命を感じたら買い替えのタイミング
パソコンの電源が何度も落ちるなど、トラブルや不具合が増え、「そろそろ寿命かも…」と感じたときは、買い替えのタイミングかもしれません。不具合があるのにそのまま放置していると、突然パソコンが壊れ、大切なデータを失ってしまう可能性があります。
アドバンスデザインでは、壊れたり、故障したパソコンやHDDからのデータ復旧サービスを行っています。パソコンの電源が入らない・起動しないなどのトラブルが発生した際は、その時点でお気軽にご相談ください。
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