PC(パソコン)がHDD(ハードディスクドライブ)を認識しないときの、症状、原因、対処方法

今まで問題なく使用できていたPC(パソコン)で、突然外付けHDDが認識されなくなり、データが見られなくなることがあります。あるいは、内蔵HDDのトラブルによりPC自体が起動しなくなる場合もあるでしょう。

パソコンでHDDが認識されないトラブルには大きく2種類あります。
対象が、パソコンに内蔵されているHDDか、外付けHDDかの2つです。

本記事では主にPC内蔵HDDが認識されないトラブルについて解説します。外付けHDDが認識されないケースについて知りたい方は、パソコンが外付けHDDを認識しないときの対処法を参照してください。

データを復旧させるという観点からすれば、無理な操作によりトラブルを拡大させることだけはNGです。今すぐ自分で確認できること、専門家に依頼すべきことをよく理解して、ベストな対策をとりましょう。

自分で対処することに不安がある方、HDD内のデータ復旧を最優先したい方は、DRAJ(日本データ復旧協会)常任理事企業として実績も豊富なアドバンスデザインの無料診断へご相談ください。パソコンの各種トラブルに関する相談を受け付けています。

DRAJ(日本データ復旧協会)とは、データ復旧業界の健全化を目的とした団体です。
「HPにて正しい情報提供を行い、事実に反する事柄を掲載していないこと」や「顧客に対し常に誠意を持って接し、虚偽による勧誘を行わないこと」などの入会会則を定めています。

HDDを認識しない問題が発生したとき、まず重要な3つのこと

使用中だったHDDが突然認識されなくなった場合、大切なデータにアクセスできなくなるので慌ててしまいますが、そんなときこそ落ち着いて対処することが大切です。まず重要なこととして、以下の3点が挙げられます。

  1. 問題が生じているのが外付けHDDか内蔵HDDかを確認
  2. 再起動を繰り返す行為はNG
  3. 認識しなくなる前に起こった事象をチェック

確認1.問題が生じているのは外付けHDDか内蔵HDDか?

HDDが認識されなくなった場合、どのHDDに問題が生じているかをまず特定する必要があります。

外付けHDDの追加なし

この場合は内蔵HDDの問題ということがはっきりします。本記事の先へ進んでください。

外付けHDDを使用している場合

外付けHDDをPCから外した状態でPCを起動したときに問題が発生しなければ、外付けHDDの問題点を検証すればよいので、パソコンが外付けHDDを認識しないときの対処法を参照してください。

一方、PCの起動ができなくなっていたり、複数のHDDが認識されなくなっている場合は内蔵HDDのトラブルを疑う必要があります。本記事の先へ進んでください。

確認2.再起動を繰り返す行為はNG

PCに何らかの問題が生じているとき、再起動を繰り返す行為はやっていまいがちです。しかし、HDDに不具合が発生している場合には症状を悪化させ、データ復旧が難しくなってしまう可能性があるので、再起動を繰り返す行為はNGです。電源のON・OFFや強制終了も避けましょう。

とはいえ、PCやHDDの状態を確認するために再起動をする必要もあるでしょう。再起動は最低限と考えて慎重に行いましょう。

確認3.認識しなくなる前に起こった事象を把握

問題なく使用できていた外付けHDDが突然認識しなくなった場合、その前に何らかの変更やアクシデントが生じている可能性があります。原因となる事例をいくつか紹介します。

予期せぬ電源断

停電が起こったり、コンセントを抜いてしまったり、正常にシャットダウンせずに電源がオフになってしまったケース。たった1回でも致命的な障害となり、データ破損を起こすことがあります。

PC本体への物理的な衝撃

PCを落としたり、強い衝撃を加えたりすると、HDDを認識しない、起動しないといった障害につながります。

ファン故障や長時間の利用などによる熱暴走

内蔵HDD、外付けHDD問わず、ファンの故障や長時間利用によって手で触れることができないくらい発熱する場合があります。HDDは熱に弱いため、過度の発熱によりHDDの障害が発生することがあります。

OSのアップグレード

WindowsOSのアップグレードをしたときに、HDDが認識されなくなるケースもあります。

ウイルス感染

HDDに物理的な故障はなくても、ウイルス感染によってHDDが認識されない、正常に動作しないといった問題が生じる場合があります。

これらの問題が確認できた場合も、上記にあてはまるものがなかった場合も、次にとるべき対処法へ進みます。

内蔵HDDが認識されないとき、次の対処方法は?

内蔵HDDに問題があると考えられる場合、以下について順番に確認していきます。

PCの起動はできるか

内蔵HDDにはPCのOSがインストールされているので、この部分にトラブルが起きれば起動ができなくなることもあります。起動ができない原因はHDDの故障以外にも考えられますので、以下の記事を参考に起動を試みてください。

Windows 10でパソコンが起動しないときのトラブルシューティング
パソコンの電源が入らない・起動しないときに初心者でもできる対処法

・起動ができない場合や解決を急ぐ方は専門家に相談

修復を試みたけれど起動ができない場合や、PCに詳しくないため早めに専門家に依頼したいという場合は、大切なデータをできるだけ高い確率で守るためにも、信頼できる会社に早めにご相談ください。

自分で対処することに不安がある方、HDD内のデータ復旧を最優先したい方は、DRAJ(日本データ復旧協会)常任理事企業として実績も豊富なアドバンスデザインの無料診断へご相談ください。パソコンの各種トラブルに関する相談を受け付けています。

起動ができた場合「ディスクの管理」でHDDの状態を確認

Windowsの場合、「ディスクの管理」という管理ツール機能を使って、PCがHDDをどのように認識しているかを確認できます。

<確認方法>

  1. 「ディスクの管理」の画面を開く
  2. 「ディスク1」や「ディスク2」に、問題となっている外付けHDDの表示があるか確認する

※「ディスクの管理」画面の開き方

  1. 画面左下の、Windowsマークを右クリック ⇒ メニューが表示される ⇒ 「ディスクの管理」をクリック
  2. キーボードの場合は、「Windowsキー」+「xキー」を同時に押す ⇒ メニューが表示される ⇒ 「ディスクの管理」をクリック

「ディスクの管理」画面の下半分に、「ディスク0」「ディスク1」「ディスク2」などの表示があるかをチェックします。通常、一番上にパソコンの内蔵HDDが「ディスク0」に表示され、(C:)などの表示がされています。

ここで確認するのは内蔵HDDのパーティションの状態です。パーティションとは、内蔵されているHDDを2つあるいは3つに分割して設定することです。

ここで、内蔵HDDにパーティションが設定されている場合は「ディスク1」「ディスク2」にHDDが(D:)(E:)(ドライブ文字と呼びます)のような記号で表示されるのが正常な状態です。以下を確認しましょう。

  • 「ディスク1」「ディスク2」などに内蔵HDDが表示されているか
  • ドライブ文字の表示があるか
  • 「正常」の表記があるか(代わりに「未割り当て」などが表示される)

表示に問題があれば「パーティションの破損」と診断されます。

<修復方法>

パーティションの破損が起きている場合、フリーソフトなどで復旧する手段があります。
しかし、PCに詳しくない方が安易に使用すると危険なので注意が必要です。データ復旧については「HDD故障の原因とデータ復旧のための対処法」を参照してください。

内蔵HDDの修復では「フォーマット」が必要とされることもありますが、HDDに保存したデータが失われてしまう可能性があるので、これ以上の操作はせずにご相談ください。

内蔵HDDのデータを守り、かつ安全に復旧したい場合には、専門家に相談することがおすすめです。DRAJ(日本データ復旧協会)常任理事企業として実績も豊富なアドバンスデザインの無料診断へご相談ください。パソコンの各種トラブルに関する相談を受け付けています。

表示に問題がないのに、内蔵HDDが認識されない、データにアクセスできないというケースもあります。この場合はディスク内の一部が損傷しているなどの状況と考えられますので、やはり早いうちに専門会社へ相談することをおすすめします。

内蔵HDDが故障している場合の見分け方と故障の度合い

内蔵HDDを認識しない原因がHDDの故障である場合、物理的に修理しないと問題は解決しません。HDD自体が故障しているか否か、およびHDDが物理障害なのか論理障害なのか、故障の度合いの見分け方を紹介します。

論理障害とは

論理障害とは、HDD等の機器そのものは故障しておらず、人為的なミス操作やウイルス感染などで起こる、機器の破損がないデータ障害を指します。

PCに習熟している方であれば復旧ソフトを使うなどによって自分で復旧できる場合もあります。しかしPCに詳しくない方が安易に手を出すのは大変危険です。信頼できるデータ復旧会社に相談することをおすすめします。軽度の症状であれば、無料相談のみで解決する場合もあります。

物理障害とは

物理障害とは、HDD等の機器そのものが故障して起きたデータ障害を指します。異音がするなどが物理障害特有の症状で、原因として考えられるのは経年劣化や水没、落下、落雷などさまざまです。

HDDから「カチカチカチ」「カリカリ」「ガリガリ」というような異音がする場合もHDD内部のトラブルと考えられます。

こうしたとき、データ復旧を個人で行うことは難しいので、信頼できる専門のデータ復旧会社に依頼するのが確実です。

Macで内蔵HDDが認識されない場合の確認方法

ここまでは、WindowsPCが内蔵HDDを認識しない場合の確認手順を説明してきました。 OSがMacの場合の確認方法について解説します。

Macの場合

Macの場合も内蔵HDDに問題があるときはまず「PCが起動するかしないか」を確認します。PCが起動しない場合は専門会社に相談するのが早道です。

PCが起動する場合は以下の手順を行ってください。

FinderでHDDを確認する

MacOSの場合、デスクトップ画面の「Finder」アイコンまたはDock内の「Finder」をクリックします。
ただし、表示の設定が「有効」になっていない場合があります。アイコンが表示されない場合には、以下の手順でFinderに表示する設定に変更します。

<確認方法>

  1. Finder画面上部のメニューバーより、「Finder」をクリック
  2. Finderのウィンドウで内蔵HDDの状態を確認する

<修復方法>

Macの「ディスクユーティリティ」機能でHDDの修復を試みることができます。

  • 事前に必ずデータをバックアップする
  • Macの「ディスクユーティリティ」アプリケーションで、「表示」>「すべてのデバイスを表示」を選択
  • 修復したいHDDを選択して「First Aid」ボタンをクリック

この機能ですべての問題が解決するわけではありません。
もし問題が解決しない場合は、PCの故障も考えられるので、早急に専門会社に相談することをおすすめします。

内蔵HDDが認識されず、専門家に相談するときの整理事項

データ復旧業者に連絡する際などに必要とされるHDD関連情報の内容を以下に記載します。自分のHDDの該当条件を把握しましょう。

PCのメーカーと型番

メーカー名:DELL(デル)、エプソン(EPSON)、Microsoft(マイクロソフト)、Panasonic(パナソニック)、東芝、富士通、NEC、ソニー、Lenovo(レノボ)、日本HP(ヒューレット・パッカード) Mac:Apple(アップル) など

OS種類とバージョン

例:Windoes10、Windows8.1、Windows8.0、Windows7、WindowsVista macOS v10.12、OS X v10.11、OS X v10.10、OS X v10.9、OS X v10.8、OS X v10.7、OS X v10.6

HDDフォーマット形式

例:NTFS、FAT32、exFAT、Mac OS X(HFS+) ※わからない場合であっても問題ありません。

HDDが認識されなくなった原因と考えられる事象

例:電源が落ちた、物理的な衝撃があった、熱暴走、ウイルス感染の疑い、HDDからの異音、HDDの寿命 など

HDD自体の故障か、それともHDD周りの関連パーツの故障や接続不備かなどを診断するために、上記のような情報を明確にしておくことが重要です。

自分で解決することが難しいケースでは早めにデータ復旧の専門業者へ依頼することをおすすめします。大切なデータを託すのですから、信頼できる会社選びも重要です。

DRAJ(日本データ復旧協会)常任理事企業として実績も豊富なアドバンスデザインの無料診断へご相談ください。パソコンの各種トラブルに関する相談を受け付けています。

DRAJ(日本データ復旧協会)とは、データ復旧業界の健全化を目的とした団体です。
「HPにて正しい情報提供を行い、事実に反する事柄を掲載していないこと」や「顧客に対し常に誠意を持って接し、虚偽による勧誘を行わないこと」などの入会会則を定めています。


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